相手に対する敬意の欠片もない

投稿者: | 2019年7月1日(月)

選挙が近づくと「自動音声による世論調査」というよくわからない電話が増えます。
受話器を取ると,いきなり自動音声で新聞社や聞いたことのない団体(?)の名前を名乗り,

「今から自動音声による世論調査をやるから,黙ってこちらの言うとおりにプッシュボタンを押せ」(意訳)

のようなことを言ってきます。不在のときはこれがそのまま留守番電話に録音されてます。

もちろん相手が誰だかわからないようなもので,かつ,こちらの都合を一切考慮せずに一方的に話すようなものに,わざわざ誠実(?)に回答する理由はないので即座に切っています。よってその後,どういうやりとりがされるのかは知りません。
個人的には,あのようにいきなり自動音声が流れるようなものに対して,まともな対応をする人がいるのか?,という疑問があるのですが,そのような調査をやってる会社が出してる統計(もちろん真偽は不明)によれば,そこそこの,つまりそれを必要とするところに販売できるくらいの,「回収率」があるようです。

とは言うものの,いくら新聞社の名前を出されても,いきなり黙って以下の質問に回答しろ,などと「命令」される筋合いはありません。礼儀が,という以前に,そこには時間を割いて対応してもらう回答者に,あるいは回答者になるかも知れない電話の相手に対して,あきらかに敬意というものが欠落してます。「一般市民」をバカにして,「人」ではなく単なる「金づる」としか考えていない限り,こういうことは平気で出来ないでしょう。
少なくともネット上ではこの「自動音声の世論調査」に関しては不快感を示す人が相当数いらっしゃるような印象なので,こうやって「一般市民」を「敵」に回すのは,あとあと協力者が激減することになりかねないので,得策ではない気がします。
回答が欲しいのなら,質問は自動音声でもいいので,最初に人が「斯々然々でご協力をお願いできないでしょうか?」の一言ぐらいあればずいぶん印象も変えられるはずですが,そういう想像力に欠けてる連中がやってるということですね。まあ迷惑電話を掛けまくって儲けようとしてる連中なので,その点ではなんとか詐欺と同類,つまり,昨今話題(?)の反社会的なんとかと同じです。
よって,接点を持つわけにはいきませんので,今後ともこの種の電話には一切対応はしません。

もうひとつ,テレビのニュースなどで,おそらくこの種の「電話の世論調査」や選挙の出口調査の結果を伝えるときに,何で一言「回答していただいたみなさま,ご協力ありがとうございました」と言わない/言えないのかが解せません。こんなところにも,新聞社テレビ局などのゴミ連中の,「上から目線」で「わざわざ回答者に選んでやったのだから感謝しろ」と言わんばかりの傲慢さと想像力の欠落度合いが見え隠れしてる,と個人的には感じています。

相手に対する敬意の欠片もない」への2件のフィードバック

  1. 1ro

    まあ,他の詐欺同様,「当たり」の確率がいくら低くても自動でがんがんかければ,回数×確率で「有効」な解答がえられるってことでしょうね.がんがんかけるためには必然的に全部自動ってことになるんでしょう.
    19世紀に発明された古典的(かけ方が)な通信方法である電話は衰退の一途をたどっていますが,稼げるうちに使い倒すということなんでしょう.そんな調査会社に依存するメディアも終末状態と思います.

    1. JG3QQK/Kimura

      メールの大量送付については規制がかかりましたが,電話やFAXは規制外なので,という事情もあるそうです。
      携帯電話ではSMSを送りつけるという方法でやってるみたいですが,これが規制の対象かどうかは不明です。
      いずれにしろ,迷惑な話です。

コメントは停止中です。