「修理は購入店にご依頼を」って言われても

投稿者: | 2019年6月5日(水)

無線機でも家電製品でも,取扱説明書には「修理が必要な場合は購入店に依頼して下さい」というような一文が明記してあります。かつては街の電器屋さんが,各メーカーの「カスタマーサービスの窓口」でもあった懐かしい時代の名残なのでしょう。
とは言うものの,昨今のように何でも通販で買ってしまう場合,購入店に依頼できない場合も多々あろうかと思われます。端的に言えば,例えば家電製品に関して言えば,ヨドバシは引き受けてくれるでしょうが,Amazonがこの種の各メーカーの「お客さま窓口」の役割を受けてくれるとは思えません。
またいわゆる「街の電器屋さん」も無線機屋さんも,その数は急激に,というのは言い過ぎでしょうが,減少していることは間違いありません(特に後者)。つまり「購入店に依頼しろ」と言われても依頼先がない,というケースもすでに多く発生しているはずです。
そのあたりの事情は各メーカーもなんとなく理解しているみたいで,今では修理依頼に関しては「原則としては販売店経由だが,メーカー側でも受け付ける」という方針に「転換」しているようです。

と言うことで,今回の「本題」なのですが,先日の台湾旅行中・・と言うか初日に関空へ向かう阪和線の車内でDeuterのFUTURA 28というバックパックの(部位の名称に疎いので正確な表現かどうかはわかりませんが)ショルダーハーネスについているアジャスタベルトが切れました。

このバックパックは2011年の夏に富士登山用に買ったので,そのあとは近場の山に何回か行った時に使用しましたが,最近は旅行用カバンとして,過去の台湾行きには必ず使っていたものです。

帰国後にちょっと調べると,DeuterはそのWebサイトで「積極的に修理を受け付けている」などと宣言しており,またそのほかには特に目立った不具合もなさそうなので,引き続き使用できるように修理に出すことに決めました。
日本のDeuterはイワタニ・プリムスが輸入販売元で,修理などもそこで受けてくれるのですが「販売店を通じて依頼しろ」になってますので,購入した某登山用品店に電話で修理に出したい旨を伝えたところ,

「取次はするが,修理は勧めない」
「修理しても,どうせすぐに同じところがまた壊れる」
「修理費もそこそこかかるので,少し足して新品を買ったほうがいいので考え直せ」

と,「積極的に修理を受け付けている」とは思えないような対応が返って来ました。修理に出そうとしたら,その受付窓口が明確な理由もなしに阻害するという不可解な状況です。
とは言うものの,買い直すつもりはないので数日後,その某店に行って,電話と同じ説明をすると,やはりどうせ新品が買えるくらいの修理費になるなどと言う同じ嫌味(?)を散々言われましたが,それを振り切って「とりあえず見積もりに出してくれ。費用が出た時点でどうするか考える。」と言って依頼して来ました。
語弊がありますが「たかが修理依頼ごとき」で何でこんな不愉快な思いをしなければならないのか,理解できません。おそらく,店側が儲けにならない上に面倒なので引き受けたくないから,でしょう。

結局「新品が買えるくらい」よりは安い費用で修理が終わり,2週間後に戻って来ました。
「どうせすぐに同じところが壊れる」かどうかは,これから判明しますが,これで10年持てば,件の某店は客に対して大きな嘘を2つもついていたことになります。
こんなことがあって非常に不愉快なので,イワタニ・プリムスには,メールで「販売元で直接修理受付をしてもらえないか」と言う要望を今回の経緯と合わせて伝えました。先方がどう考えているかはわかりませんが,少なくとも修理をめぐるこんなトラブル(?)もあることは認識してもらえたのではないか,と思っています。

私のFUTURA 28は2気室になってるのですが,最新のモデルでは昨今の流行である「軽量化」に反するということで,そうはなっていないようです。これはDeuterだけではなく,他社も同じ傾向だとか。
とは言うものの,目的には関係なく,2気室の方がはるかに使い勝手が良いので,当面は使い続けるつもりですが,件の某店はもう二度と利用しません。