DMRトランシーバー:MD-380

投稿者: | 2018年7月13日(金)

ついうっかりして,こんなものを買ってしまいました。DMR/アナログFMの無線機MD-380です。

価格はeBayでケーブル付きが10000円ちょっと。日本国内でアマチュア局の免許を受けようとするならば,送信周波数をアマチュア局のバンドプランに合わせるように設定する必要があるので,ケーブルは必須です。このケーブルには特にUSB-シリアル変換の回路が入ってるわけではなくて「直結」らしいので,部品さえ揃えば自作可能という話も見かけますが真偽のほどは不明です。

と言うことで,回路図を眺めながらささささっと送信機系統図その他を書き上げて,4000円という大金を払って日本アマチュア無線振興協会に「保証認定」とやらをお願いしたところ,特段の指摘事項もなく,7営業日で無事に保証書が発行されました。その後,近畿総通に変更申請をして,無事に免許されました。
スプリアスに関しては,保証願といっしょに提出した「補足説明資料」に

「本送信機は 2015 年(平成27年)に販売開始されたものであり,よって新スプリアス規格により設計・製造されたものである。」

という一文を書いたのみです。これはJARDが公開している「基本保証手続きガイド」に従ったものです。
また送信周波数はコントロールソフトでオフバンドにも設定できるのですが,こちらは「アマチュアバンド以外での運用はいたしません」という自己誓約書を付けておきました。
この機種は発売後数年が過ぎており,インターネット上にいろんな情報が出ていますので,以上の記述を含めて真偽を慎重に判断した上で利用すれば,比較的簡単に保証が受けられるのではないか,と思われます。

さて,これを買ったのはDMRリフレクターを利用するためで,これと合わせて「MMDVM hotspot」なる基板を入手しました。
最初に入手したものは,なぜか無線機とリンクできなくて,どうやらRF部分が壊れてるという結論になり,もう1枚買い直しました。1枚5000円ぐらいなので痛い出費です。
その新しい基板では無事に無線機とリンクできて,送受信できることを確認できました。写真はC4FMで送信しているところです。

MD-380がなくてもC4FMの無線機があれば,DMRリフレクタにアクセスすることが出来ます。ということで,実はMD-380は必要なかったのですが,それはともかくとして送受信ができるようになりましたので,これを移動しない局の免許に入れて,ベランダにでも置いておこうかと考えています。
あとはもう1台つくって,トランシーバーのアンテナ端子と直結して「ターミナルモード」で利用できるようにする1)この場合,Jumbo Spot側からは電波が出ないので,Jumbo Spotの免許は不要予定です。
海外の局がよく聞こえるので,そのうちQSOしてみようかと思っています。

References
1 この場合,Jumbo Spot側からは電波が出ないので,Jumbo Spotの免許は不要