ランドナーのギア比

投稿者: | 2018年9月27日(木)

私の自転車はフロントが48-38-28Tのリアが8段の11-32Tなので,いちばん軽いギア比は0.875になります。この値が適切かどうかについては,ホイールの大きさや,その他の条件にも依存するので一概には言えないそうですが,私自身はこれを軽すぎるなどと思ったことはなく,もう少し軽いギアが欲しいところけど,まあこんなものだろう,と思っていました。

ところが,あこがれのランドナー(?)である,ARAYAのRANをスペックを見ると,48-36-32Tのリアが10段の11-25Tなので,なんと1.28という重い値になってます。
これが普通なのか?と思って,今まであまり気に留めていなかったギアの数値を見てみると,丸石のエンペラーツーリストマスターで,最も軽いギア比が1.0,ミヤタのアイガーでは1.12で,こんなに重くなっていません。エンペラーの他の2車種や,ARAYAのTURはリアの最大が私のFEDと同じく32Tなので1.0を下回っています。
さらに,いわゆる「トレッキングバイク」と称するものを調べると,リアの最大が34Tとか36Tになってるのが多いので,1を大きく下回っています。
ロードバイクでもエントリーモデルだと1に近い数値であることが多いので,そう考えるとRANの1.28は異常な重さです。

なぜこんな重いギアを使ってるのかはよくわかりませんが,グランボアの「ランドナーとは」というページに出てる古い「ランドナー」の写真を見る限り,どれもリアのスプロケットが小さいのがわかります。RANはかつてのスワローキャンピングを継承してると言っていますので,当時の流儀に合わせた,ということになるのでしょうか。上記のグランボアやロイヤルノートンなどのオーダー車のでも同じようなギア比が「推奨」となっているようです。元々タイヤが650Bなので,700Cなどに比べると小さいことや,今やこの種の自転車は走行性能以前に「見た目」が重要なので,ワイドレシオの大きなスプロケットでは見た目があまり宜しくないということもあるのかも知れません。

いずれにしろ,この種の自転車を優雅に乗りこなすにはそれなりの脚力も必要なのか,ということが判明して,ちょっとがっかりです(笑)。