ピロリ菌および内視鏡検査

投稿者: | 2019年10月27日(日)

Contents


と言うことで,前回の記事のとおり大腸と胃の内視鏡検査を受けてきました。
ついでに,というわけではありませんが,良い機会なのでヘリコバクター・ピロリ菌の検査も勧められたので,一緒に受けました。
昨年同様,土曜日の検査予約は,相変わらいっぱいだったのですが,たまたま10月12日にキャンセルが出たので,そこに入れてもらいました。これを逃すと,土曜日であれば来年1月以降になるという「盛況」ぶりです。
近隣には内視鏡検査が実施できる医療機関が,少なくとも5つあるのですが,いずれも同様に混雑しているみたいです。

検査とポリープの切除

検査の順番に意味があるとは思えませんが,最初にピロリ菌の呼気による検査(袋に息を吹き込む)をやったあと,胃→大腸の順に内視鏡検査です。胃の内視鏡は経口ではなく経鼻,つまり鼻から入れるものだったそうですが,すぐに睡眠導入剤を入れられたので,記憶にありません。
その後,1時間位過ぎたでしょうか,お腹の上の方で何かがゴソゴソと動くものを感じて,目が覚めました。
しばらく休憩の後,医師から

「横行結腸というところに,大きさ6mmぐらいのポリープが見つかったので,それを切除した」

と画像を見ながら説明を受けました。
病理検査に回すので,確定診断結果はピロリ菌のの結果と合わせて2週間後,ということで,その日は終わりです。
上記の「ゴソゴソ」はどうやらポリープの切除に伴うもの,だと思いますが,真相は不明です。そのポリープの写真(切除前と切除後)もあって,ここに載せてもいいのですが,やめておきます。

確定診断結果

で,先日,その確定診断の話を聞きに行きました。
結果は

  • 呼気検査および胃の組織検査(胃も粘膜を取ったらしい)でピロリ菌は認められない。
  • 切除した横行結腸のポリープは良性。しかしそのまま放置しておくとがん化する可能性が高いと考えられるものだった。
  • 胃にはその他,胃底腺ポリープ,軽度の胃炎,逆流性食道炎が認められる
  • 昨年よりは若干小さくなったが,やはり内痔核が認められる

で,結論としては,

ピロリ菌もないし,大腸にポリープがあったけど,良性で,しかも切ったので,胃の他の所見を含めて心配ありません

ということでした。
なお,医師の話に拠れば,横行結腸は肛門から遠いので,そこにポリープがあって出血していたとしても,便潜血検査で必ず陽性になるとは限らない,そうです。
ならば集団検診で行う便潜血検査には意味がなく,かわりに内視鏡検査をするべきではないのか?とも思うのですが,これはおそらく費用と時間の問題で難しい,ということでしょう。大腸内視鏡は受検者の「事前準備」に半日近くかかりますので,装置1台あたり,1日数人しか検査が出来ず,集団検診向きではありません。

検査・手術費用と生命保険の手術給付金

今回の検査は,勤務先が実施する法定の定期検診で指摘され,産業医から精密検査を受けるように指示されてますので,健康保険が適用されて3割負担となりましたが,単に検査だけをする場合は,健康保険が適用されない場合もあるそうです。このあたりの判断は最終的には各健康保険組合が行うはずなので,一概にはわかりません。
またポリープの切除手術は当然のことながら「病気の治療」ですから,こちらは間違いなく健康保険適用で3割負担です。今回の私の場合は,胃とピロリ菌の検査と合わせて30000円弱でした。
また,契約内容にも依りますが,生命保険の手術給付金が受けられる場合があります。
私が入ってる生命保険会社に確認したところ,今回はポリープが「良性」だったので,適用されませんが,これがもし「悪性」であれば,おそらく大腸がんという診断になるでしょうから,がん保険やそれらの特約に加入されてる場合は,そちらから給付金が出る,という話で「書類が異なるので,診断が確定してから書類などを請求してほしい」と言われてます。
ただし,生命保険会社に提出する診断書の作成料が5000円程度かかります。

ということで,まあ今年も結果的には何事もなくて,よかったです。