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この写真だけでは何なのかまったくわかりませんが,Raspberry Pi Zero W にインストールして,JumboSpot経由で使えるようにしてみました。まだ「実験段階」なので,Jumbospotにはダミーロードをつけています。
Raspberry Pi Zeroはマルツで2000円税別で購入。Aliexpressで購入しても技適マーク付きが送られてくるようですが,なぜか価格が高いので,国内の正規販売店購入したほうが無難です。
開発元のJQ1ZYC 圏央道友会のWebサイトでは,Raspberry Pi Zero Wでは「素のままで動作させることは困難」との注意書きがありますが,意外とあっさりと動いたので,備忘録代わりに作業内容を書いておきます。
Raspbianのインストール
OSはRaspbian Buster Liteにしました。以下のサイトからダウンロードできます。
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
インストール作業は,以下のURLの記事のとおりに実行して何の問題もなくインストールできました。キーボードとディスプレイを接続せずに出来るのは,かなり楽です。,
https://qiita.com/hishi/items/8bdfd9d72fa8fe2e7573
なおSDカードへの書き込みには,上記記事中のRaspberry-PI-SD-Installer-OS-Xではなくて,balena Eicherを使用しました。
NoraGatewayのインストール
インストールのチュートリアルが公開されてますので,基本的にはこれに従えばよいのですが,MMDVMを使用する場合には,この記事とはいくつか異なる点がありましたので,その差異や気づいた点について書いておきます。なお私の環境はmacOS Catalinaで,ターミナルを使って,Raspberry Piにログインしています。ユーザー名はデフォルトのPiのままです。
【ポート番号の調査】
Raspberry Pi ZEROにJumboSpotを装着した状態で,ターミナルから
$ ls -l /dev/ | grep ttyUSB
と打っても何も表示されません。これはおそらく無線機をUSB-シリアル変換で接続する場合の例で,今回の場合はUSBポートを使いませんので
$ ls -l /dev/ | grep ttyAMA
と入力して,
lrwxrwxrwx 1 root root 7 Dec 28 01:41 serial0 -> ttyAMA0
crw-rw—- 1 root dialout 204, 64 Dec 28 01:41 ttyAMA0
の2行が表示されれば正常,のようで,記録すべき「ポート番号」はttyAMA0 (末尾は数字のゼロ)です。
【Javaのインストール】
Raspbian Buster LiteではJavaが入っていないみたいなので,この項目は省略できません。
【NoraGateway本体のインストール】
Teratermだと,ウィンドウが出て,フルバスのファイル名を入れれば済むみたいですが,macOSのターミナルにはそんなものはないので,ここはいったん,Raspberry Piとの接続を切って,NoraGatewayをmacOS側にダウンロード(ダウンロード先は/Volume/(ユーザー名)/Downloads とする)して,ターミナルから
$scp /Volume/(ユーザー名)/Downloads/NoraGateway_v0.1.5a-PR17.zip pi@raspberrypi.local :/home/Downloads
と入力して,Raspberry Pi側にコピーします。
その後,ふたたびRaspberry Piにログインして,チュートリアルのとおり解凍を実行します。
あとは設定ファイル(NoraGateway.xml)を作成して,サンプルをにらみながら適切な値に書き換えれば,素直に起動します。
【NoraGatewayの自動実行(バックグラウンドサービス)】※推奨
自動実行(バックグラウンドサービス)ですが,停止方法が記載されていません。
コマンドをよく眺めるとわかりますが,startやstatusの代わりにstopを入れると停止します。
つまり
$ sudo systemctl stop NoraGateway.service
とすれば,停止します。
実際に停止してるかどうかは
$ sudo systemctl status NoraGateway.service
で確認できます。
再開するには
$ sudo systemctl start NoraGateway.service
または
$ sudo reboot
で再起動させれば,再開できます。
現在,私のところではPi-Starが常時動いていますが,それを置き換えるかどうかは今後考えます。が,たぶん両方稼働させておくことになろうかと。