台南山上花園水道博物館

投稿者: | 2023年1月9日(月)

台南山上花園水道博物館に行ってきました。「山上」は水道施設がある地名(台南市山上区)です。
ここは日本統治時代に台湾総督府技師の浜野弥四郎の設計で作られた近代水道施設で,つい近年まで現役で使われていた施設です。烏山頭水庫の八田与一は浜野の部下にあたる,とのこと。浜野はここだけではなく,台湾島内の5ヶ所の水道施設建設に携わった人物だそうです。ここについてはYoutubeに動画がたくさんあがっていますので,詳細はそちらを見ていただくほうがよいかも知れません。
園内は水道施設のある「博物館区」のほか,「密林区」「花園区」の3つに別れていて,さらに少し離れたところに「浄水池区」という4つのゾーンからなります。浄水場がこんなに広大だったわけではなく,かつてはゴルフ場があったそうです。
これはよく使われているろ過施設の写真を載せておきます。

浜野の胸像がありましたが戦時中の金属供出で失われたものを奇美博物館が再製作したものだそうです。台座も草むらに倒された状態だったとか。

ポンプのモーターには「E.H.HUNTER Co.」の銘板がありましたが,これは現在の日立造船で製造されたものと思われます。

施設内の「水道珈琲」というカフェスペースで休憩して,このあと嘉義に向かいました


交通手段ですが,台南駅からだと台鉄で善化駅まで行って,そこで新化行きのバスを利用するか,駅前のバス停(北站)から緑幹線玉井行きのバスで新化まで行って,そこで善化駅行きのバスを利用することになります。善化–新化のバスは本数が少ないので要注意です。水道博物館の周辺は人家もありませんので(流しの)タクシーは捕まえられないと思いますので,帰りの手段を確認した上でお出かけ下さい。